Last File .女たちよ!そして男たちへ。

女たちよ! ガーターベルトで魅せろ!

Last File.女たちよ!そして男たちへ。

クリスマスまであと3週間。

人肌恋しい季節。

毎年、この時期になると必ず思い出す出来事がある。



今から50年近く前、学生時代に付き合っていたスウェーデン人の女性と赤坂のラブホテルに行った時のハナシ。



二人でバスタブに入った後、先にベッドで煙草を吸っていたら、彼女が白いバスローブを羽織って寝室に現れた。もう一度、真っ赤なランジェリーを纏い、ハイヒールを履いて。

白い歯を見せて微笑みながらブロンドを靡かせて悠然とバスローブを脱ぎ、真っ赤なランジェリーを披露した。
スウェーデンはフリーセックスの国とは聞いていたが、これ程大胆でセクシーに振る舞うとは驚きだった。何とも忘れがたい熱っぽい情景。

矢張り、ランジェリーは男が脱がせるのがヨーロッパのたしなみ。そしてランジェリーは見せなければ意味がない、と俺は思う。余談だけど、彼女の笑顔からこぼれる歯が真っ白で瞳の白い部分もこれまた真っ白。審美のある先生方が最近提唱している「目と歯が同じ色であることが絶対美」というのも納得できる。

高価なブランド品の時計やジュエリーやバッグも悪くはないが、本当に男にモテたいならランジェリーと歯に投資しなさい!そして、デートの時とか大事な場面で瞳の存在感を強めるために、目薬はアメリカ製の「クリアアイズ」がお勧め。

話がそれちゃったけど、スウェーデン人の彼女の振舞いから思い出した映画がある。

1962年の日活映画、石原裕次郎と浅丘ルリ子出演の「憎いあンちくしょう」が思い起こされる。若い裕次郎の持つカリスマ性も十分印象的だが、それを食ってしまう浅丘ルリ子演じる典子の愛らしくもパワフルな女性像が何とも魅力的だ!

アパートの自室に戻った典子はオレンジ色のワンピースを脱ぎ捨て、下着姿になった自分の姿を箪笥扉の裏の鏡に映し、「全然イカしちゃってるわ!」と自画自賛する。スリムな肢体に白い尖ったフルカップブラと深めのショーツが印象的だった。53年も前にブラとショーツのカラーを合わせたランジェリーを身に着けていたのは流石!



美しいランジェリーを纏い鏡の前に立った時、自分に誘惑されること。自分を魅力的だと思えることが大切だ。守ってあげたい女性でいる必要なんてないのだ。パワフルで自立心のある女性として自信を持ってほしい。映画の中の典子のように、誰よりも美意識過剰でなければならないのだ。妖艶に!セクシーに!自分を磨き上げていくにはランジェリーに常に気を使うべきだ。

着替えの時、お風呂から上がった時。人の目に触れるわけでもないのに、美しいランジェリーを選び纏う。その歓び・誇り・自信が女性を内面から美しく輝かせてくれる。自分自身のボディと真正面から向き合うことが肝心だ。

素晴らしい出会いを期待して、ランジェリーを選ぶ。それはすべて女たちだけに許されたひそかな歓び。

そしてその歓びに「巡り会えるか、会えないか」が実は女たちの美しさの分岐点だと思う。

女たちよ!クリスマスには真っ赤なAubadeのランジェリーを身に纏って世の男たちの熱き思い出となれ!



追伸

コラムも今回が最終回。俺の望むことはただひとつ。日本女性にランジェリーを愉しんでもらいたい。自立した女性こそ、洗練された美しい下着を纏ってもらいたい。欧州では日本女性が好意的に受け取る「可愛い」が褒め言葉ではない。成長過程(少女)という意味合いが強いのだ。女性には生涯“女”であり続け欧米のように男性に「センシュアル(セクシー)」という褒め言葉をもらってほしい。そのためには、我々男たちの意識改革も必要だ。世の女性の美しさに気付いていない男たち。そんな君たちへの俺からのラストメッセージ。




男たちよ…愛する女にランジェリーを贈れ!

関野芳信

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